チャイナワールド(中国語学習の記録)

BJ Residentの中国語学習と中国に関するいろいろ

支付宝(アリペイ)で日本発行のクレジットカードで支払いをする

支付宝(Alipay、アリペイ) と 微信支付(WeChatpay、ウィーチャットペイ) に日本のVISAカードとマスターカードを登録して、支払い手段とすることができます。

 

(この記事は随時アップデートする予定です。準備ができたら、支付宝(アリペイ)のスクリーンショットなどを追加します。)

 

店舗での支払い手段として钱包(ウォレット)から支払いをするひとが多いでしょうが、日本で発行した国際カードを登録して、支払い手段とすることができます。

 

支払い優先順序や、パスワード省略など各種条件設定はカスタマイズできますがデフォルト設定の場合は支払い時に支払い手段としてクレジットカードを選択します。

 

国際カードでの支払いはAlipayとWechatPayの両方に対応する店舗、どちらかのみに対応する店舗があります。よって、どちらかでカード払いできなかったら、他方を試すのもよいでしょう。個人的な経験に基づく感覚ではAlipayのほうがWechatPayよりカード払いできる店舗が多いです。

 

AlipayにはVISAカードとマスターカードが登録できます。WechatPayにはVISA、マスターに加えてJCBカードが登録できます。ただし、これまで何度も試しましたが、リアル店舗でJCBカードで支払いできたことは1度もありません。たぶん、できないのでしょうね。また、WeChatアプリ内の支払いで登録したJCBカードが使えるかどうかは未だ1度も試したことがないので、近いうちに試してみようと思います。

ちなみに、日本発行の銀聯クレジットカードはAlipayとWechatPayに登録できません。

 

さて、北京での状況です。Alipay登録の国際カードでどれだけ多くの店舗で利用できるかについては肝心な点です。全ての店舗で試すことはできませんが、私の生活の範囲ではAlipayでカード払いできるところはかなりあるという印象です。

 

大規模店おいではたいてい使用可能です。ローカルのコンビニなど小規模店舗でも、使用できるところは多いです。ものすごく小さな商店、麺類・蓋飯(中華式どんぶり)をメインに提供する小食堂などでは使えないところが多いかもしれません。

 

規模の大きな店舗ほど使えるという傾向はあるかと思いますが、同じような小さな食堂や便利店で利用できたり、できなかったりがあるので、クレジットカードが使えるかどうかはお店の方針によるのではないでしょうか。ただ、以前から日本発行の銀聯カードが利用できていた以上に、AlipayとWeChatpayで国際カードが利用できる店舗が多いのは確かだと思います。

 

以上の使用可能な場所については個人的な経験に基づく感覚です。このあたりは個人の消費の指向や行動にも依存するでしょうね。

 

ちなみに、中国に行く人に必須と言われている銀聯カードですが、現在ではほとんど使用する機会はないです。銀聯カードのいま現在の使い勝手について、この記事の後のエントリーで掲載します。

 

更新クレジットカードをカード会社から居住国住所に発送してもらった

クレジットカードが更新月を迎え、更新されました。

いつもは日本に一時帰国に合わせて、更新カードを発行してもらっていたのですが、

今回はコロナの影響で日本に帰れません。

そこで、カード会社に北京の現住所を登録して、更新カードを海外発送してもらい、

受け取りました。

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EMSで届きました。

 

差出元は東京都内で、発送日と受領日を含めて4日で届きました。

2週間程度かかるのかなと思っていたけれど。

日本では簡易書留で配達されると聞いていましたが、

北京での受け取りは共用宅配ボックス投函方式でした。

ボックスに配達されると、携帯電話に配達されたことを知らせるメッセージが届きました。

メッセージにはボックスの番号や、開扉するためのパスワードが記載されています。

と言うことで、受け取りはとても簡単でした。

 

 

 

 

冬瓜 とうがん

『冬瓜』

本日(2021年5月8日)の夕食、学食にて盖饭。9元。右は鱼香肉丝で、肉は鶏肉を使用。左は冬瓜。冬瓜は日本語でも冬瓜と書き、発音は「とうがん、とうが」。名称と発音から中国伝来の作物と類推できそうですが、日本語名もあり、氈瓜(かもうり)といいます。

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冬瓜と鱼香肉丝の蓋飯

冬瓜はその名称に冬という漢字を使っているけれども、瓜(うり)というからには冬の野菜ではなさそうに思えますが、いつの季節の農作物かを私は正確には知りません。瓜であるなら胡瓜(きゅうり)、西瓜(すいか)の仲間でしょうから、夏の作物ではないだろうかと思いました。そこで、食堂のおばちゃんに、冬瓜は夏の野菜ですか、と聞いたところ、秋だと言います。辞書を引いてみると、確かに、季語は秋です(冬瓜の花の季語は夏)。うり科の植物の季語は、西瓜は秋(西瓜の花は夏)、胡瓜は夏、南瓜(カボチャ、ナンキン)の季語は夏(南瓜の花は夏)とあります。ということで、冬瓜は秋の農作物なのでしょう。しかし、太陽暦でいうなら、やはり、うり科の植物ですと、西瓜のように夏をイメージしたくなります(と言いながらも南瓜のハロウィンのかぼちゃのように秋のイメージもあります)。

 

参考:(「大辞林」より一部抜粋)とうがん【冬瓜】〔「とうが」の転〕

ウリ科。アジアの熱帯・温帯で野菜として栽培する。果実は大きな楕円形ないし球形の液果。果皮は淡緑色。果実を食用とし、種子は消炎・利尿・緩下薬などとする。氈瓜。[季]秋。

 

 

 

荔枝 ライチ

『荔枝(ライチ)』 

 

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ライチ


一昨日(2021年5月7日)、学内の水果店に行くと、荔枝(ライチ)を売っていました。もっと前から売っていたのかもしれませんが、この日、初めて気が付きました。今年もライチが出回る季節がやってきました。個人的にはとても嬉しく感慨深いものがあります。去年はライチを食べまくりました。

 

早速、購入して食べました。甘酸っぱい果汁がたっぷりで、とても美味しいです。

 

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甘酸っぱくて美味しい

昨日、同じ果物屋に行くと、ライチが同じ値段で2倍に増量されていました。たった1日でこんなに量が違う。あまりの量の違いにちょっと笑えますが、シーズン最盛期に近づくほど安くなります。早速、買いました。

 

そして、今日もライチを購入。いまお店に出ている品種は『妃子笑』です。これから先、いろんな品種が各地から出荷されてお店に出回ることでしょう。とても楽しみです。

 

個人的な感想を書きますと、ここ北京で、(短い春をすっ飛ばして)初夏の兆しを告げてくれるものが、風に舞う柳絮、杨絮の綿のようなふわふわだとすると、夏の到来を教えてくれるのは果物屋の店先に並び始めたライチかもしれません。

北京でPCR検査を受けた(2020年10月)

『北京でPCR検査を受けた話』

 

1.はじめに

2020年9月から10月にかけて、中国・北京にてPCR検査を2回受けたときのことを記録しておく。

 

※ 本文章は一部に未確認情報や推測を含む。その部分はそうであることがわかるように、『だろう』『かもしれない』『と思われる』等の推測の表現を使うなどして記述する。読むにあたって留意されたい。

 

2.PCR検査の理由

計2回のPCR検査は所属する单位(ダンウェイ=組織や部門、所属先の意)の求めによるものである。当該の单位はPCR検査の陰性の証明の有効期間は5日間としている。その有効期間ゆえに再度の検査をすることとなった。

 

3.中日友好医院にて第1回検査 

3.(1)中日友好医院本部(南門)

9月下旬のある日、午前11時。中日友好医院にてPCR検査を受けるため医院本部の南門(8号門)から入る。無症状かつ自主的な検査を受ける者は門を入って、検査場へと続く左側のレーンに進む。入って直ぐのところに防護服を着た係員が2人いて、案内を受ける。ここで簡単な質問票に答える(スクリーニング)。内容は、最近の健康状態、最近の国内外への移動や感染者との接触の有無などについてである。それを持って、敷地の中を更に進むとプレハブ造りの簡素な建物がある。

 

この簡易な建物はPCR検査のために医院敷地の空きスペースに仮設の施設として作られたようだ。市内の他の病院でも類似の建物を見かける。

 

この仮設の建物で先ず受付をするのだが、マシンを相手にセルフで登録をするよう係員に促される。登録には中国居民の身分証が必要とのこと。私は外国人だ言うと、外国人はここではない、医院の国際部に行くように、と指示される。どうやら、南門(8号門)から入る場所にある検査場は中国人用の検査場であるようだと、その時は理解した。後に外国人もここで受け入れているという情報を得る(後述)。

 

見たところ、ここに検査に来ている人はわずかである。他に2、3人いたかどうかというところ。

 

中日友好医院で検査を提供している日は月曜日から金曜日まで、時間は朝8時から午後4時30分まで。11:30〜13:30はお昼の休憩時間。検査を希望する日の当日、直接ここに来て受付をして、検査料を払い、検査をするという手順。予約は要らない。ただし、あとで8号門に設置されている案内板を確認したところ、午前と午後のそれぞれで100人の人数制限があると書いてある。同案内板にはWeChatで予約することができるとも書いてある。

 

3.(2) 中日友好医院国際部にて検査実施

職員に言われて、いったん8号門を出て東隣の国際部へ移動する。国際部でもお昼の休憩時間があり、午後の時間帯に検査をする。休憩時間は状況によって多少前後するようだ。

 

検査は通常の外来のための玄関ではない通用口のような入り口を入ったところの小さなホールの空きスペースで行われる。私の他に検査に来ている人はいない。検査場には検査担当者が1人いる。検査に来たと言うと、先に検査のための受付をするよう指示される。

 

受付(挂号、グアハオ)は検査場所の隣の部屋である。ただし、一度建物から外に出て、建物一階の部屋の中の職員と窓越しに応対してもらう。やはり通常の外来の手続きの場所ではないことがわかる。診察券を作ってもらう。検査料はスマホのAlipayで支払った。支払い方法は他にWeChatペイ、銀聯カード、現金が使える。この支払いで、Alipayには日本発行のクレジットカード(MasterCard)を優先支払い手段として設定していたのだけれど、Alipay口座の残高から支払われたので、中日友好医院国際部ではAlipayに登録した海外発行クレジットカードでは支払いできないようだ。

 

検査料は240人民元(約3800円)である。高い。中国人用の検査費用は120元であるから2倍である。

 

検査場所に戻り、作ってもらった診察券を検査員に渡し、椅子に腰かける。検査員は口を大きく開けるように指示する。綿棒を喉の奥に突っ込んで粘膜を採取する。一瞬、喉奥に痛みが走る。検体採取はそれだけである。5秒とかからない。拍子抜けするほど簡単だ。

 

まったくの余談であるが、検査員に「こんなに簡単なんですね」と感想を言ったのであるが、しかし、下手な中国語なので何回か言い直してようやく理解してもらえた。検体採取は非常に簡単であり、そのことを伝える中国語も非常に簡単なはずなのであるが、私の中国語を理解してもらうことは、それとはまったく逆で大変難易度の高いことであった。なんということだ。

 

3.(3) 中日友好医院にて検査結果の取得

検査結果は24時間以内を目安に出る。検査の結果が陽性であれば登録した電話番号へ連絡が来るとのこと。翌日になっても連絡が来ないということは陰性なのであろう。

 

24時間経過後、結果をもらいに医院の国際部へ行く。検査時とは違って建物正面玄関から入り、レセプションでPCR検査の結果を聞きに来たと言うと、ロビーに設置されているマシン(端末装置)に案内された。前日の検査の日に作ってもらった診察券をマシンに置いて画面を1回2回タップすると結果が出力された。画面に結果が表示され、同時に用紙にプリントアウトされる。私はマシンの操作方法を知らなかったので、案内をしてくれた職員が代わりに操作してくれた。

 

以上のように、中日友好医院でのPCR検査を受ける側の一連の手順は非常にシンプルであった。

 

3.(4) 中日友好医院について補足の情報

検査結果の取得方法であるが、医院で貰った案内を確認すると、スマホアプリで取得することもできると書いてあった。

 

PCR検査を再度受ける必要があって、後日、情報収集のために中日友好医院の中国人用の検査場で確認したところ、外国人もそこで検査することができると職員は言う。費用は120元(約1900円)。国際部での費用240元というのは、やはり外国人価格なんだなあ、と思ったのであった。(国際部では外国人への対応は英語などの外国語で対応しているのだろうか。そうであるなら、付加サービスの対価を含めてということで高い検査料なのかもしれないが、未確認である。)

 

中日友好医院は日本のODAで作られたと聞いている。ということは国際部では日本語が通じるのだろうか。そういうことは聞いたことがない。この時はそのようなことは考えることもなかったけれど。

 

4.航空总医院にて第2回検査

4.(1)航空总医院の外国人の検査について

航空总医院では外国人であっても、予約の段階から検査結果の受け取りまで中国人とまったく同じ手順、手続きで、同一の検査費用であった。

 

4.(2)航空总医院での予約

前日までに予約が必要という。予約は電話でするように職員から案内された。教えてもらった電話番号に電話をして予約する。氏名(ローマ字である)、電話番号、パスポート番号を伝え、検査日時を空いている検査日と時間から選ぶようにきかれるので、答える。土日は検査をしていないということである。国慶節休暇明けの日の10時30分から11時の時間帯で予約をした。

 

予約はWeChat上のミニプログラムからもできる。予約システムは、予約受付の電話番号やミニプログラムから判断すると中日友好医院などのいくつかの病院で共用しているようだ。ただし、そのシステムを共用して各病院の予約情報を一元管理しているのかどうかについては知らない。

 

4.(3)航空总医院での検査の実施

検査の当日。航空总医院でのPCR検査は中日友好医院と違って、既存の建物の中の一角で行う。病院内は外来の客で込み合っていた。密集の状態と言っていいかもしれない。この混み具合の病院の中に入っていくのは恐怖を感じないわけではないけれど、日本と違って防疫の対処が厳しくなされているので心配することはないと自分に言い聞かせる。(ただし、密集の状態と言っても、中国では感染の警戒レベルが下がってから久しく、この間に新規の感染はほとんどないことから、(ニュースで伝え聞く)日本でのような危うい感覚ではない。)

 

先ず、外来受付で登録をする。ICチップ搭載のプラスチックの立派な診察券を作って渡される。検査料は120元で、前払い。Alipayに登録した日本のクレジットカードで支払った。

 

検体採取の手順は中日友好医院とまったく同じで、非常に簡単である。数秒とかからない。

 

院内は外来客の多さから、かなりの人気の病院であるようだ。PCR検査の場所も、行列はできないまでも、被検査者が後を絶たずやってくる。予約制であるのもじゅうぶんに理解できた。

 

4.(4)航空总医院での検査結果の取得

検査結果は24時間以内を目安に出る。陽性であれば登録した電話番号に連絡が来るとのこと。検査結果の取得は検査結果出力用のマシンを利用してのセルフサービス。案内してくれる係員がいなかったので他の人の行動を観察してそれに倣う。前日の検査前に受付でもらった検査票の控えに印刷されたコードをマシンの光学センサーにスキャンさせると、たちどころに結果がプリントアウトされてきた。結果のプリントを取得するのに、マシンの何処もいっさい触ってない。これはすごい。

 

院内に掲示されたPCR検査の案内書きを読むと、検査結果はスマホアプリで受け取ることもできるとのこと。

 

5.PCR検査をしている他の医院の情報など

市内の多くの病院でPCR検査をしている。それら検査機関はインターネットでも公開されている。それぞれに電話番号が記載されているので事前に電話で問い合わせすることもできる。

 

PCR検査の数日後に、他の要件のために指定された病院に行った。そこは民間経営の病院ということだ。そこでもPCR検査をしていた。案内書きを読むと、事前にWeChatで予約をしたのちPCR検査に来るようにということである。WeChatでの予約はどういうものかと、試しに予約の手続きを進めてみたところ途中から先に進まない。そこで、近くにいた病院関係者にどうしたらいいかを聞いたら、予約は要らないので直接来たらよいということだった。もう一つ他の医院で検査の手続きや費用について問い合わせてみた。やはり、当日に来て検査を受けられるとのこと。検査費用はいずれも120元。外国人であることをちゃんと伝えたうえで確認した。

 

検査料は120元が標準のようだ。中日友好医院国際部の検査料が例外的なのだろう。

 

6.検査を受けての感想とまとめ

PCR検査は被検査者としては非常に簡単であった。煩わしいところがあるとすれば、それは検査のための事前の情報収集と、予約の段階かも知れない。中国の病院での受診の手続きについての事前の知識がないと、これらをどう進めてよいかわからないかもしれないが、問い合わせればすべて答えてくれるので、さほど心配はいらない。北京での自主的なPCR検査は誰でも気軽に受けることができると言ってよい。

 

以上、中国・北京でのPCR検査の体験である。

 

7.所感

中日友好医院でも航空总医院でも、検査結果をスマホアプリで受け取ることができる。この方法では時間や移動の労力をまったく必要としない。無駄で危険な接触を避けることもできる。また、どちらの病院でも検査結果出力用のマシンはPCR検査以外の検査結果にも対応していて、セルフサービスで検査結果を印刷することができる。PCR検査の陰性証明書取得など、医師からの直接の説明やアドバイスを必要としない検査の結果をスマホやセルフサービスで取得できるのは便利というほかない。中国らしく、こういうところでもICTがすっかり生活に溶け込んでいる。この便利さを更に推し進めるならば、医師からの説明や指示は必要に応じて自宅の情報端末からリモートで行うこともできそうである。

 

市内を歩いていると、病院の敷地の空いている場所にPCR検査のためのプレハブ造りの簡易な建物を見かける。その前では検査に来て順番を待つひとの長い行列や人だかりもある。密集の状態のこともある。航空総医院では通常の外来診察を行う建物でPCR検査をしているのであるが、中日友好医院国際部のように普段は外来に供しないと思われるスペースを使ったり、屋外スペースに設置された簡易施設で検査をする理由は一般の外来との接触を避けるためなのであろうか。屋外の開放空間で並んで検査の順番待ちをすることで密閉状態を避けることもできる。この点は北京の医療関係者に聞いてみたいところである。

 

検査に来ている多くのひとや検査の順番を待つ長い行列を見ると、検査の場所を確保するためには施設を増設しないと収容しきれないということもありそうだ。それらの仮設で設けられた多くの検査施設が大量のPCR検査数を支えるうえで重要な役割の一端を担っているのかもしれない。報道は各地で1日に万単位のPCR検査を実施していると伝える。増設された検査場では大量の検査サービスを提供している。被検査者の側は手間のかからないシンプルな手順であること、そして、(見た限りにおいて)検体採取は簡単な作業であることは体験してみてわかった。分析と判定の段階でどのような作業がなされているのかは承知してないが、おそらく機械で自動的になされるのであろう。そうであるなら、ニュースで伝え聞く膨大な検査数も、なんら驚くべきことでも不思議なことでもなさそうである。

 

  2020年12月28日

 

 

中国語学習の記録

中国語学習について、

『中国語学習の記録』ブログで最初の記事を3月11日に書きました。

 

中国語の学習の過程を詳細に記録したい、と。

 しかしながら、、。

 

11月になりました。あれから8ヶ月経ちました。今年も残すところ、あと2ヶ月。

 この間、何も記録していません。理由はただ一つ。

 

とくに、なにも、勉強をしてなかったからです。

 なんの努力もしていませんでした。

 

何もしなかった、ということも、ちゃんと記録しておこうと思います。

 

2020年11月8日

 

※本ブロアカウントで、

『チャイナワールド』、『中国語学習の記録』、『チャイナトラベラー(旅の記憶)』

というタイトルのブログサイトを同時に開設しています。

 サイト管理の都合上、しばらくの間、

『中国語学習の記録』と『チャイナトラベラー(旅の記憶)』のそれぞれにエントリーする予定の記事を、

ここ、『チャイナワールド』にまとめてエントリーすることにします。

 

 2020年11月8日

 

 

 

北京から天津へ日帰り旅行(新型コロナウイルス流行の2020年5月)

2020年7月23日 エントリー

 

新型コロナウイルス警戒中の中国で、北京から天津まで往復して経験したことの記録です。特に公開するために書いたわけではないのですが、ブログに載せておこうと思います。

 

北京から天津往復

 

  1. はじめに

5月中旬の平日、天津へ日帰りで出かけた。感染の沈静化により4月末に北京・天津・河北省間の移動が解禁されたことを受けてのことである。

 

そのときの様子を、いろいろとめんどうくさかった経験を中心に綴る。文章は自身の記録のためと、北京に在住する知人が鉄道で移動するときの参考のために書いたもので、健康コードやその他の北京および中国での生活に関する追加の情報を補わないとわかりにくいところもあるかもしれない。

 

事実関係の部分について、わからないところ、知らないところがあり、文章中に推測を含む。それらの部分については、そうであることがわかるよう、努めて「かもしれない」という推測の表現や、「?」の記号を敢て用いるなどして記述する。

 

※3.から10.までの記述は基本的に時系列にもとづく。

※15.と16.はめんどうくさいの反対で、便利だったこと。

 

2.旅程など

旅程:高速列車で天津へ。天津では先ず、イタリア街へ。その後、南市食品街と古文化街を訪問。帰りは高速鉄道を逆ルートで北京に戻る。

 

北京の天気は曇りで、傘を携帯する。天津は晴れ、気温は暑すぎるということはない。

 

 

3.北京南駅

北京南駅発9時50分の和諧号で天津に向かう。北京地下鉄14号線から高速鉄道駅の地上階に上がる。2階フロアに上がるエスカレーターの前で検問がある。検問の列に並ぶときは前の人と1メートルの間隔を空けるのはどの場所の列でも同じ。スマホの健康コードを見せて、カメラ式のセンサーで体温測定。モニターに身体のビデオ映像とともに体温が瞬時に表示される。空港でのセキュリティーのようなスキャナーでの身体検査あり。他の人と1メートルの間隔をあけるようにという注意書きがフロアのいたるところにある。

 

2階のチケット窓口で、事前にネットで購入(予約と支払い)しておいた切符を受け取る。多くある窓口のうち客対応をしているのは3つだけ。通常時に比べて客は非常に少ない。パスポートを渡すと、窓口係員が質問してくる。いつ北京に来たのか、その間ずっと北京にいたか、北京以外に出かけてないか、と。こういう質問はこれまでは高速鉄道に乗るときにはなかったことである。

 

乗車時間になり、改札で係員にパスポートと切符を渡すと、ここでも北京にはいつ来たか、その間、北京にいたか、他所へ出かけなかったか、と同じ質問をされる。

 

4.列車内で

車両内の座席は3+2の配列。私の指定席は車両の最前列の2人掛けの窓側。隣の通路側に先客がいて、大声で携帯電話でしゃべっている。飛沫を飛ばされてはかなわないので移動する。オンラインでチケットを購入した時の座席指定では隣には誰も座ってなかったのに、且つ当日も車内はガラガラに空いてるのに、なぜ、よりによって隣に客がいたのだろう。乗った車両は乗車率20パーセントほど。比較的乗客の多い最前方部をのぞいて、乗客の多くは2人掛けの席に1人で(まれに2人連れで)座っている。

 

列車は定刻に出発。出発してすぐに乗務員が廻ってきて乗客全員に体温検査を行う。検温器はハンディタイプの非接触センサー方式。手首部分での測定ができなかったようで、おでこで測定し直す。乗務員が36度と言う。このあと、先ほどと違う客室乗務員がやってきてパスポートを見せるように言う。そして、やはり同じ質問。いつ北京に来たか、この間ずっと北京にいたか、その間にどこか他所に行かなかったかと。その乗務員が質問に来たのは車両の中で私だけだった。外国人乗客ということで質問に来たのだろうが、元の座席から移動したのによく特定できたものだ。

 

5.天津西駅到着

天津西駅に到着して改札を出るときに、改札のところに立っている職員がこちらに来いと声をかけてきて、ここでもパスポートを見せろと言う。いつ北京に来たか、ずっと北京に滞在していたか、他所に出かけたかどうかを尋ねられる。やはり外国人とバレている。なぜバレるのだろう?不思議だ。

 

6.路線バス乗車

天津西駅から路線バスでイタリア街(イタリア風情旅游区)へ。駅前のバス乗り場に掲示されていた天津市交通のQRコードをスキャンして、乗車賃支払い用のミニプログラムを微信(WeChat、ウィーチャット)アプリ上で動作させる。これは便利だ。北京のように専用の交通アプリをスマホにインストールする必要がない。

 

バスに乗る時、運転手がドアに貼られたQRコードを微信アプリでスキャンしろと言う。どういうことなのか意味がわからない。どうやら天津の健康コード見せろということらしい。北京から来たと言うと、北京の健康コードを見せろというので提示する。

 

7.天津の健康コード使用

ショッピングモールで。

イタリア街から徒歩で移動する途中、ショッピングモールに立ち寄る。施設に入る時に、天津の健康コードを求められる。用意されているQRコードを微信でスキャンしろと言う。しかし、その方法がわからない。それで、西駅でバスに乗るときのように北京から来たと言うと、北京の健康コードとパスポートの提示を要求される。ところがここで、北京の健康コードが見つからない。北京の健康コードは支付宝(Alipay、アリペイ)アプリ上で動作するのだが、アプリが誤動作したのだろうか、理由はわからないけれど支付宝アプリの中で探し出せない。それで、係員は、じゃあ北京の健康コードはいいから、天津の健康コードをこの場で登録するようにと言う。微信アプリ上で天津の健康コードのミニプログラムを動作させ、個人情報を入力して登録。設置されているQRコードをスキャンして、画面に表示された結果を見せる。先ほどバスに乗った時にQRコードをスキャンするようにと言っていたのはこういうことであった。

 

南市食品街にて。

南市食品街というけっこう大きな屋内商業施設に入るとき、天津健康コードアプリで、設置されているQRコードをスキャンして画面を見せる。外国人だとバレていて、それだけでは済まず北京の健康コードを要求された。北京の健康コードをしつこく要求されても探し出せないものはしょうがない。それで天津の健康コード提示のほかに、名前と携帯番号を来館者シートに記入することで了承してもらう。外国人ということでパスポートの提示を求められる。

 

8.路線バス運行状況と滴滴(DiDi、アプリ配車システム)

路線バスは多頻度で走っている。今の時期の乗車率は北京以上かもしれない。ただし車両がやや小さいのでそのように見えたのかもしれない。南市食品街から古文化街までバスで移動したが、iPhoneマップで運行情報が頻繁に変わり、なかなか目的地へのバスを捕まえることができない。古文化街から西駅にバスで向かおうとするときにも、バス停でいくら待てどバスが来ない。すぐに来るはずなのだけど、iPhoneマップに示される情報が頻繁に変わる。バス停に設置の乗車案内で確認すると、運行状況は、どうやら平時のとおりではなさそうだ。もしかしたら、この時期の北京と同じように臨時にルートの変更や便数の変更があるのかもしれない。そういうわけで滴滴の配車アプリを使う。車はすぐに来てくれた。

 

9.天津西駅(帰路)

天津西駅に入るときも検温があり、同様に天津の健康コードアプリでQRコードをスキャンして健康状態の結果を見せる。ここでも北京に来た日、北京にずっといて他所に出かけてないかなど、同じことを質問される。荷物検査とボディチェックを受けて駅舎に入る。

 

北京までのチケットは西駅へ向かう車の中でスマホで予約・支払いをした。駅窓口でチケットを受け取る。そして、やはり、この窓口でも同じ質問。北京にいつ来たか、ずっと北京に いたか、何処か他所に出かけたかと。待合所に入るところでもう一度荷物検査をする。荷物検査は北京南駅より1回多い。

 

改札時間になり、改札係員にパスポートとチケットを渡し、ここでも、北京にいつ来たのか、ずっと北京にいたか、その間に他所へ出かけなかったかと質問される。質問の文言はこのパターンで決まっている。しつこいほどに徹底して質問している。この時期の列車移動ではそういうものなのだろう。このめんどうくさいやり取りも慣れると儀式のようなものである。

 

10.列車に乗り北京へ

北京へ帰る電車に乗るときは来るときの電車と違って、乗車用のドアは1カ所だけ開けていて、すべての乗客がそこから乗る。往路と同様に車内で乗客全員に検温。続いて、検温時と異なる客室乗務員が客車に廻ってきたが、しかし往路のように私だけに特別な質問するというのはなかった。指定された席から移動してたので特定できなかったのだろうか?乗車率は往路よりも少し多く、30パーセントほど。帰りの電車は復興号。午後6時過ぎに北京南駅に定刻に到着。

 

11.天津の人出

イタリア街は普段は若者で賑わうものと想像するが、このときは閑散としている。もともと平日の昼間はこういうものかもしれない。

 

ショッピングモール1階には他に客がいなかった。

 

南市食品街はけっこう大きな商業施設だが他に2、3組の客がいただけ。

 

古文化街は平日の昼間というのにけっこうな人出があり、観光地らしい賑わい。

 

行程中で、古文化街以外の町なかは閑散としているが、この時期の感染の状況下ゆえなのか普段からなのかは知らない。

 

12. 西駅利用の理由

天津は天津駅(中央駅)と南駅も利用できるけれど、西駅着・発の列車を選んだのは、北京以遠と天津以遠の外地を直通する長距離列車を避けたく、北京-天津間のみを走る列車を選んだから。広域移動の客との接触は避けたい。

 

13. 天津の健康コードの運用について補足

南市食品街でだけ、北京の健康コードと天津の健康コードの両方の提示を要求された。それより後、バスに乗る時と帰りの天津西駅に入場するとき、健康コードは天津の健康コードだけを使用した。

 

健康コードは省によって使用するアプリや運用が異なる。北京の健康コードは支付宝をプラットフォームとして、メニューのアイコンからミニプログラム立ち上げ、結果を表示させる。天津では先ず、現場に設置されたQRコードを微信でスキャンしてミニプログラムを開き個人情報を登録したのち、交通機関や商業施設等のチェックポイントで、設置されたQRコードをスキャンすると自動的にミニプログラムが微信上で起動、表示された健康状態の結果を管理者に見せるというやり方であった(*)。

 

(*)北京でも従来の方法に加えて、最近はこの方法を多くの場所で採用している。5月下旬頃に知ったのであるが、北京の健康コードは微信上でも利用できるようになっている。

 

天津での健康コードのチェックは北京より頻繁に行われた。北京よりも厳重そうな印象である。北京ではバス、地下鉄に乗るときに健康コードのチェックはない。推測であるが、天津は国際航路を持つ港湾都市ということと、国際航空路線が制限されている中で、北京を含む周辺地域の国際線発着便の空港に指定されているからという理由で警戒がいっそう厳重なのかもしれない。

 

 

14.パスポートの提示について

天津でパスポートの提示を求められたのはショッピングモール、南市食品街と帰りの高速鉄道駅においてであった。北京では今の時期でもショッピングセンターなどの商業施設において外国人がパスポートを見せることはない。もしかして天津でも普段はパスポートの提示は要求されず、私が外国人且つ外地からの訪問客ということがわかったのでパスポートを提示を要求されたのかもしれない。

 

追記:天津をベースにする日本人の知人からの情報によると、外国人だからといって、要所でパスポートを提示しなければならないということはないとのこと。たしかに私は長髪で茶色に染めていて、外見はまったく中国人らしくない。外国人だとすぐにばれる。外国人とわかると念のためにパスポートを確認されるのかもしれない。

 

 

15.鉄道チケット

高速鉄道に乗るのは1年ぶりで、詳しいことは知らないのだが、今では外国人は改札機でパスポートをスキャンするだけで乗車できるようになってるらしい。乗車するときに係員にパスポートと切符を渡したら、係員は改札機でパスポートをスキャンするだけだった。そこで試してみたのだが、帰路、北京南駅に到着した時に、改札機そばに係員はいたけれど、他の中国人乗客が身分証を改札機にかざして通過しているのに習って、パスポートを読み取らせて外に出た。おそらく、身分証(外国人はパスポート)と、購入時に紐付けされた電子チケット情報をクラウド上で照合しているのだろう。高速鉄道チケットは航空便のように完全にeチケット対応になっているように見える。今回、中国鉄道公式のアプリで予約、支払いをしたのだが、最近の事情を知らなかったので、これまで同様に駅に到着してからチケット窓口でパスポートを提示して物理チケットをもらった。外国人も物理チケットを必要とせずに乗車できるのなら、いっそう便利である。鉄道利用の手順の詳細については今後調べたい。

 

16.支払い手段について

今回の天津往復で、うちを出てから戻るまで、現金を使うことは1度もなかった。事前購入の往復の鉄道チケットを含めて、駅や現地での購買、飲食、移動など、すべての支払いはスマホを使用。微信、支付宝の口座残高と、微信、支付宝に登録している日本のクレジットカードで支払い。鉄道チケットは中国鉄道公式アプリから購入。支払いは支付宝を選択して、支付宝に登録のクレジットカードで決済。

 

17.むすび

以上、天津日帰りでのいろいろとめんどうくさかった体験や様子。官民を挙げて本気で防疫にあたっていることが肌で感じられる。警戒が厳しいといえど、移動の範囲内で、したいと思った行動が制限されることはなかった。

 

天津まで往復してみて、完全なキャッシュレス社会であることや、防疫体制等を含めて、ICTがすっかり生活に溶け込んでいることを、あらためて認識する。

 

天津往復について、以上。

 

  1. ついでに、所感

中国の防疫の対応ではICTの活用が大きな役割を果たしていることは確かである。ICTの活用とその形態や方法はそれを可能とする社会の体制や人々の価値観が前提となる。それは今般の各国の防疫対策でのプライバシーや、追跡や隔離での強制力等に対する考え方の違いから明らかである。したがって中国の国を挙げての防疫とその成功は他国、例えば日本、欧州、米国等のモデルには、おそらく、ならない。

 

とはいうものの、あらためて明らかになった日本のICT 化があまりにもなされていないことに起因する実務の非効率さ、人材の疲弊、役所サービスの低品質に対する国民の不満、リモートでの環境が整備されてないことによる教育やビジネスの機会の逸失、等々がもたらす社会全体の不利益は看過するにはあまりに大きすぎるように思える。

 

(防疫のためのICT利用はいったん置いておくとして)ICT社会の成否は国の政策や企業の開発力が重要なのはもちろんであるけれども、ICTを生活の中で受容する主体である一人ひとりの意識や態度(ITリテラシー向上への意欲や、現在のやり方を変えることへの抵抗感、或いは公権力に対する懸念等)が決定的な要素となろう(こういった点で中国のケースは研究対象として興味深いだろう)。新しい生活様式へと転換するにあたっても、ICTや新しい技術の社会や生活環境への実装と、それを前提とした社会の制度や仕組み、暮らしの在りようを議論することは日本にとって必須かつ喫緊の課題であると、中国にいて強く思う。

 

それにしても、ICT 活用のもっとも身近な一例として言及されるキャッシュレスであるが、しばしば日本のネット空間に流布する、中国のキャッシュレス社会の発達は偽札が多いことが理由であり、その心配がない日本は現金社会にとどまり、そしてそれで問題ない、というまことしやかな言説はどうにかならないものか。これを信じることは日本が先進国であることを放棄しようとすることに等しいように思える。

 

 北京から天津往復 2020年5月18日(7月23日 最新update) 

 

 

チャイナワールド (2020年3月1日)

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中国、日本、世界について、見たこと、考えたこと、

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ここに書き綴り、記録しよう

 

2020年3月1日

 

追記:と、上記のように書いたものの、ごはん日記になりそう、、。

2020年11月2日

 

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2020年11月2日